志摩尾鷲熊野でアジ アオリ シーバスを追いかけて

三重県伊勢志摩尾鷲熊野を中心にアジングエギングシーバスヒラスズキ青物ハタショアマダイ果てはサツキマスまで釣りとハンドメイドルアー製作ブログです。

アカハタ、オオモンハタ 熊野地磯釣行

f:id:drivenboostmk2:20180707084301j:plain

・・・無い!

全く!これっぽっちも無い!

前回のヒラスズキに気を良くして更なるサイズアップを!と朝から夕方まで時間を作り釣行を組んだもののそーゆう日に限り無いわけですよ。

波が。。

今日こそはとわざわざ時間を作りロングドライブの果てに勇み足で地磯にやって来たのにも関わらずいざ地磯に立ってみると・・うん、無い。
3日前の荒れ具合から一転、白熊どころか白兎も飛んでませんよ。
まぁぶっちゃけ南下してくる途中の紀伊長島や尾鷲の海の様子と波予報から察しはついてましたがそれでも予想を遥かに下回る凪っぷりでウミガメがのんびりプカプカ浮いている始末。

これ、ヒラスズキは絶望的じゃね??

ここまでサラシと呼べるサラシが出ていないとこの地方の急深な切り立った地磯だと正直キビシイ。
まぁそもそも地形が地形だけに荒れすぎても危険で釣りにならず魚が釣れてかつ安全マージンをとれつつ釣りが出来る適度な荒れ具合の日と言うのが少ないんですが。

これは素直に熊野川南紀まで南下するべきだったかと後悔したもののせっかく山越え谷越え地磯まで降りてきたのだから釣れる物を釣るしかない!と狙いを変える事に。

初夏のこの地方のロックショアゲームでの釣り物と言えば・・ハタ!

アカハタやオオモンハタ、キジハタが殆どですがマハタが混じる事もある絶好の初夏のターゲット。
昨年は50UPのオオモンハタは釣る事が出来なかったので今年はそのリベンジも果たさなくてはならないと言う目標もあることだし2018年初のハードロックフィッシュ狙いと洒落こみますか。

オオモンハタを狙う上で欠かせないのはベイトの存在と言う事でまずは40gのメタルジグで遠投し表層を早引きしイワシ等の大きな群れが入っていないか&もしかしたらショゴや大サバ、カツオ、シイラ等の青物が回遊しているかも?と言うスケベ心を抱きつつチェック。

潮目を中心に扇状にキャストをしていくも残念ながらベイトが逃げ惑う様子も見られず無反応。

それならとボトムまでフォールを織り混ぜアプローチしていくがこれも反応が得られず唯一バイトがあって上がってきたのはキタマクラのような派手なフグのみ。
表層までビッシリベイトが入っていないのは確かにだが岸際にはチラホラトウゴロウイワシの姿が見えるし時折小さいショゴらしき魚の群れが回遊してきているので一先ず回遊待ちをしてみることに。

ルアーをメタルジグから30gのジグヘッドにバルト5インチブレードチューンへ変更。
ボトムから中層までをスローに巻き縦の早い釣りから横の遅い釣りへスローダウンしじっくりとアプローチする。

すると数投ですぐに反応が。

地磯の延長の地形、岩礁の起伏に沿って走っている潮目の沖目にフルキャストしボトムまで15秒程の長いカウント直後「ゴゴゴッ」と良型を思わせるバイト!

フリーフォールのラインスラッグを回収し一気にフッキングするがすぐに根に張り付かれてしまいウンともすんとも言わない。
闇雲に引っ張りラインを傷つけてしまわないようにテンションを弛め様子を見ているとしめしめ、思惑通り根から離れ泳ぎだした。
今度こそ根に潜られないように一気にゴリ巻きで寄せにかかり磯際から抜き上げランディング。

f:id:drivenboostmk2:20180707084117j:plain

根には潜られたもののそれほど走らない引きの具合からオオモンハタではないと思っていたがやはりアカハタ。
サイズは測る程ではないアベレージサイズだが今シーズン初のアカハタだけに嬉しい一匹。
ボリュームのある30gのジグヘッド+バルト5インチと言う組み合わせをガッツリと咥えていた。

とりあえずオオモンハタではないがアカハタは入ってきているのを確認出来たので一安心。
最悪、テキサスリグでボトムを丁寧に攻めれば多分アカハタは追加出来るはず。
もう暫くジグヘッドでのスイミングでオオモンハタ狙いを継続してみる。

が、小一時間ほど足場を変えトレースコースを変えて狙ってみるもののオオモンハタからの反応が得られず撃沈。

尾の形状からもわかるがハタ系の中でもベイトについて回遊する回游性の高い魚だけあっていない時はいないし今までの経験上近くにルアーを通せればすんなりと口を使ってくれる魚。
これだけ広範囲にアプローチしてもバイトが得られないと言うことはこのエリアには回遊していないのだろう。
時間を空け潮が上げてくるまで狙いをアカハタにシフトする事に。

ルアーをテキサスリグにホッグ系ワームに変えてリフト&フォールでじっくりと岩礁に這うようにアプローチしてやると予想通り「コココンッ」とバイト!

アカハタはけっこうな数入っているかもな!とニンマリしながら少し送り込んでフッキングしたのだが・・・まさかのスカッ。。
少し送り込みすぎたのか!?と悔やみながら再アプローチしていくとまたしても「コココンッ」とキタ!
今度は逃さないと反射的にフッキングを決め何とかフックオン!したのだが・・・全然引かない。
余程の小型かカサゴでも食ってきたのか?と一気に巻き上げて海面に浮いてきたのはこのサイズ。

f:id:drivenboostmk2:20180707125408j:plain

一匹目よりもふたまわりほど小さい子アカハタ。
から揚げにしたら美味しいサイズだが明らかにリリースサイズなので丁重にお帰りいただいて次の一匹を狙う。

同様に広範囲をリフト&フォールで探ってくるとまたもやリリースサイズの子アカハタ。
他にも「プルルルルッ」と言った明らかに更に小さそうな魚からのバイトがあったりどうやらこのエリアにはかなりの数の子アカハタが入っている様子。

バイトがあるのは楽しいしモチベーションが保てるが小型ばかり釣っても仕方ないのでワームをパワーホッグの4インチへ変更しボリュームUP。
プラス小さいウィローリーフのブレードを装着しアピール力をアップさせて探り直す。

するとサイズのせいか明らかにバイトが減り小型を拾うことが無くなったがかといって良型からのバイトが得られる訳でも無く無反応に。。
やっぱりこれはこれで寂しいが良型が入っているのを信じて立ち位置を代えシンカーウェイトを上げより沖まで繰り返しアプローチしていく事一時間。

潮位がかなり満潮に近づき上げ7分と言った辺りで
ロングキャストが決まったセカンドフォール。
潮流によって10号シンカーが流されながらフォールしていく途中に「ゴゴゴゴゴンッ!」と激しく力強いバイトが!
かなりの沖合いでのバイトなのですかさずラインスラッグを巻き取りながらの電撃フッキング!

85㎝を越えるシーバスにしてもそうだが一瞬根掛かりか!?と勘違いするほどの重量感でフッキングしたロッドが止まったと思った直後ギューーーーンと一気にラインが引き出されロッドがのされる。
グリップエンドを腹に当てバッドを持ち何とかファイトポジションにロッドを持ち上げるがスピード感は無いがまるで巨エイやソウギョのような重さのあるダッシュで一向にドラグかを止まる気配がなくこのままでは 200m巻いてある1号PEが全て出されてしまう!
致し方なく糸が無くなるよりマシとドラグを締めロッドが耐えられるぎりぎりまで絞り込ませて耐えていると突然「フッ」とテンションが抜けた。

痛恨のフックアウト。

息も切れ切れになりながら回収したリーダーの切れ端を見つめ暫く呆然と海を眺めるしかなかった。
逃がした魚はデカイとは言うが恐らくはハタ系ならマハタかクエの80㎝以上は確実。
85㎝程度のシーバスとは重さが違うしブリやヒラマサにしてはスピード感が無く走ったり下に突っ込もうとしたりした訳でもない為それらの青物ではない。
あのゆっくりだが一回のダッシュが重い太い引きはまさしく潜水艦の様。
依然友人が地磯からの泳がせで巨大なハタを運良く磯際まで寄せれた時の事を聞いたがまさしくそんな感じでショアジギロッド位の強さが無いと太刀打ち出来そうに無い。

まぁこう言うときに限って予想外の大物との出会いがあるものだが正直ショアジギロッドを持ち込んでなかったのが悔やまれる。

一休憩して落ち着きを取り戻した所で二匹めのドジョウがいないものか?と思えてしまうのは釣り人のサガと言うもので、例えまた掛けれたとしても今のタックルでは太刀打ち出来ないと分かっていてもいそいそとリーダーを組み直しリベンジするべくアプローチを再開。

だがいくらやっても再び先程の様な魚からのバイトは得られず小型のアカハタを追加したのみで夕立ちに見まわれ残念ながらストップフィッシング。

この後夕マズメからは川ヒラを狙いをする予定で早めに切り上げるはずがあんな魚をバラしてしまいついつい粘りすぎてしまった。
久々に心から悔しいと思わされてしまった2018年初ロックショアハタ釣行でした。