前回のコルトUXとブルカレⅢ比較釣行の翌朝、2020年発のオオモンハタ狙いに熊野方面の地磯へ行って来ました。
昨夜遅くまでのアジングの疲れもあり長めの仮眠で目覚めたのは太陽が登り出した後と遅めのスタート。
まだ6月目前と言うことでコロナによる自粛対策でアクセス出来ない地磯もあり出鼻をくじかれたりしながらも目星をつけていた地磯の一つへ。
ザックに荷物を詰め込み久しぶりの山道を歩くこと40分。
ようやく視界に広がった青々とした大海原に懐かしさを感じていると早速ウミガメのご挨拶。
数匹のウミガメが思い出したように時折海面に浮かんでは潜っていくこの地方の地磯のお決まりの光景。
警戒心がないのかほんの10m先位の場所に急に浮かんできたりするからルアーを引っかけてしまわないかヒヤヒヤもの。
そんなウミガメ達のお出迎えを横目にタックルの準備にかかる。
本日のタックルはオオモンハタにジグヘッドのスイミングと40gのメタルジグ用にラテオR106M。
ショアジギング用にランウェイXR10MHの2本立て。
まずはサラシが薄くて期待できそうにないものの念のためヒラスズキ狙いでリッジランウェイのヒラスズキチューンをサラシに打ち込んでいくが予想通り反応が無い。
さらにメタルバイブでフォローを入れるもののお留守の様子なのでメタルジグのビッグバッカージグ40gへ変更しシイラやシオ狙いにシフト。
潮目に沿って流れ藻が流されている上に時折表層直下をサイズの良いベイトの群れが通りすぎている為可能性が高いかもしれない。
後方重心のメタルジグの飛距離と派手なウォブリングアクションを活かして潮目の流れ藻を中心にリトリーブメインでアプローチしてくる。
すると数投後、リトリーブをストップさせてフリーフォールを織り混ぜた瞬間にラインが走る勢いのあるバイト。
すかさずベールを戻してフッキングを決めるとはるか沖でシイラが黄金の魚体をくねらせ大ジャンプ。
久しぶりの地磯でのシイラ、絶対に捕りたいとフッキングを追加しドラグを調整し走らせるが急な方向転換でラインテンションが緩んだ瞬間、再びのジャンプでメタルジグが宙を舞いフックアウト。
ドラグを緩めすぎたのも原因だが一瞬の隙をつかれた自分の集中力不足。
しかし悔しがっている暇は無いとすぐに回収しフックを確認すると見事に伸ばされている。
念の為ビッグバッカージグを違うカラーに交換し再びアプローチ開始。
同じ流れ藻はすでにはるか彼方に流されていたが他の流れ藻にも着いている魚がいるかもしれないとキャストを繰り返すが残念ながらシイラからの反応は無く沈黙。
仕方なく着水後フリーフォールで完全にボトムを取り深いレンジを意識してジャカ巻きとフォールを織り混ぜてシオを狙ってみる。
立ち位置を変えつつ数十投、やはりビッグバッカージグはウォブリングが派手で浅いレンジでのリトリーブでのアピール力があるものの浮き上がりが早い為水深が25m以上あるこの地磯で深いレンジを長く巻くには使いにくく他のジグに変更しようとジャカ巻きで回収にかかると「ゴンゴンッ!!」といきなりの引ったくるようなバイトでヒット。
なかなかのダッシュと下方向への突っ込みをみせて寄ってきたのはお目当て通りのシオ。
湾内で釣れている新子サイズよりもかなり大きいグッドサイズ。
このサイズの群れが回遊してきているなら面白いとすぐにリリースして次を狙うがそこは青物。
そう簡単にはいかず既に群れが移動したのか同じパターンでアプローチを繰り返すものの反応は無く次の魚を出すことは出来なかった。
一旦休憩を入れて海面をチェックしていると流れ藻に着いているアオリらしき姿を発見。
大急ぎでザックの中を確認するが残念ながら今日に限ってエギをもってきていない。
いつもは念の為と持ったきて使わないのだがやはり必要な時には無い方がきつい。
仕方なくミッドダイバーのリッジランウェイをキャストし流れ藻の横までリトリーブしダートさせてステイさせてみる。
昔釣友は秋の青物の時期にこのパターンで見事なアオリを目の前で釣り上げていたのでうまく抱いてくれさえすれば・・・と思ってやってみたのだがこれが見事にハマると言うまさか。
ステイさせてあるミノーに向かって猛烈な勢いで近寄ってきたアオリらしき影がピタッと動きを止めて触手を伸ばしてイカパンチ!
ティップに「グン」という感触が伝わり反射的にフッキングを入れるものの残念ながらトレブルフックには上手く掛からず驚いたアオリは凄い勢いで流れ藻の方へ戻っていきそれ以来出てくることはなかった。
目に見えているだけにめちゃくちゃ悔しいがアオリにしてもシイラにしても今日の磯は次から次へと反応があり生命感に溢れている。
ベイトの群れもナミノハからタカベ、イワシ系の大群や100m以上沖ではトビウオまで確認出来てかなり期待できそうなコンディション。
しかし残念ながらこの日は夕方には帰宅しなければならず帰りの事を考えると昼過ぎには磯から引き返さなければならない。
状況が良い日に限って長く釣りが出来ないと言う家庭持ちの釣り人あるある。
残念だけど仕方ないと割りきって残りの時間を本命のオオモンハタ狙いに絞り込む。
メタルジグをフォール重視のギャロップフォールエディション40gに変更し起伏の激しい岩礁帯に沿うように刻んで行き岩礁上に定位していると思われるオオモンハタを狙う。
数投、100m程のフルキャスト後のファーストフォールの着低間際「ゴゴゴンッ」と気持ちいいバイト。
ラインスラッグを取りフッキングを決めてそのまま一気に根から剥がす為ゴリ巻きするが意外とサイズが良いのかなかなかの突っ込みをみせ抵抗する。
何とか潜られずにランディングに持ち込み一気に抜き上げ。
まず最初はグッドサイズのアカハタ。
今回はリリース出来るようにエア抜き針を忘れずに持参したのでエア抜きをして潮溜まりへと一時キープ。
数投後更に少し小さいサイズのアカハタを追加。
やはりアカハタはボトムをしっかり刻んでいけばしっかりと反応してくれる。
しかしそろそろ本命のオオモンハタが欲しい時間。
ファーストフォール以外はボトムまでフォールさせないようにカウントを入れて岩礁の上だけを意識してアプローチを繰り返す事、数十投。
ファーストフォールからの巻き上げリトリーブ中に「ゴゴゴンッ」と一気に引ったくるようなバイトでヒット。
しっかりと巻きアワセでフッキングを決め直しゴリ巻きで岩礁から引き剥がしにかかるがやはりオオモンハタ、アカハタよりも遊泳力があって突っ込みが強い。
かなりゴリ巻きで引き剥がしにかかったつもりが根に潜られてしまい忍耐勝負に。
ラインを張らず弛めずで5分程待ってようやくヤツが動き出した。
慌てずにラインを送ってしっかりと泳ぎ出したのを確認してから一気にポンピングしてからゴリ巻きで寄せる。
何とか水面に浮かんできた斑点模様の魚は本命のオオモンハタ。
波に乗せて一気に抜きあげてランディング成功。
2020年初オオモンハタは40cmはギリギリ無いが十分なグッドサイズ。
オオモンハタのシーズンイン初釣行では上出来なスタート。
この調子で今年は60cmオーバー、もしくは大本命のクエを何とか仕留めて行きたい所。
が、残念ながらこの一匹で時間的に厳しくなりタイムアウト。
正直オオモンハタはある程度群れで寄っているはずなのでもう一匹位は捕れるはずなので勿体無いが仕方ない。
更なるサイズアップとクエは次の釣行にとっておいて帰宅につきました。
•ヒットルアー