盆が明けた8月第三週、茹だるような暑さの中シーズン真っ只中のオオモンハタを狙いに熊野方面の地磯へ行って来ました。
今回の釣行は朝マズメだけの短時間単独釣行。
メインターゲットをオオモンハタに絞りタックルはHRFAGS99H+セルテートとラテオR106M+ルビアスの2セットのみ。
ザックにはもしもの時の為の食糧と水、ファーストエイドキットはいれてあるがヒラや青物用のタックルがない分かなり身軽になっていて軽快に足が進む。
薄明るくなってきた山道を歩く事15分目当ての地磯へ到着。
近くの沖磯へ釣り客を渡しに来た渡船が戻って行くのを横目に念の為ナブラが出ていないか海面の様子を確認するが異常無し。
当初の狙い通りオオモンハタを想定してまずは小島を擁する比較的浅い湾口向きをジグパラ40gでチェックしていく。
数投後のフォール中に早速のバイトでまずはリリースサイズのアカハタ。
その後もジグを取り替えながらアプローチすると次から次へと飽きない程度に釣れつづけるがオオモンハタの反応は無く湾口外洋向きの急深エリアへ狙いを変えると今度も着低後ボトムからの巻き上げでバイトが。
ゴミかと勘違いする位の手応えで上がってきたのは地味にこの地磯では初のベラ。
着水ポイントをずらしながら小刻みにアプローチコースを変えて探って行くとお次は着低間際に「コンコン」と小気味良いバイトでカサゴがヒット。
ショアから釣れるサイズではそれなりのグッドサイズの綺麗な魚でこれはこれで嬉しい一匹。
なかなか本命のバイトは得られないが生命反応は上々で少し気を緩めたのが悪かった。
ジグを再びジグパラ40gへ変更したフルキャスト後のフリーフォール中にバイトしていたようで着低が遅いなと違和感を感じてフッキングを入れた時には既に遅し。
かなりの重量感の突っ込みを無理やり止めて浮かせにかかったが根に張り付かれてしまった。
何としても捕ってやろうとラインを張らず緩めずで5分程待っているとズシッと重い感触が動き出して根かわし成功。
一気に根から切ってランディングに持ち込もうとポンピングしながらごり巻きするがすぐに再びピタリと根に張り付かれてしまい再び我慢比べに。
またもや5分以上粘って放置していると根から泳ぎだし今度こそはとリフティングに入るが2度に渡るスタックでリーダーにキズが入っていたのかポンピング中に「フッ」と痛恨のラインブレイク。
フリーフォール中のバイトにもっと早く気づいていたら獲れていただろう魚だけに滅茶苦茶悔しい。
逃した魚は大きいと言うがフッキング位置が悪くないオオモンハタなら少なくとも50cm前後もしは以上の自己記録ものだったかもしれない。
毎年のように一匹はやらかしてしまっていて成長しないが地磯からあんな重いロックが食ってくると言う熊野はやっぱり夢があるエリア。
半分放心状態になりながらボロボロになったリーダーを結び直し気を取り直してキャスト再開。
流石に2度目は可能性が低いだろうとは思いながらも淡い期待を抱きながら集中して同じコースをアプローチしてくるとフォール中に「コココッ」とまさかのバイト。
同じミスは繰り返すまいと間髪入れずにフッキングし一気にゴリ巻きで根から引き剥がしにかかる・・・がやはりそうそうウマイ話は無くさっきの魚とは重さが月とスッポン。
小さい上にオオモンでもないグルーパーゲームの癒し系アカハタ。
気合いが入りすぎて水深25mから一気に浮かせたのでエア抜き必須の容態になってしまったのでしっかり処理してリリース。
そうこうしている内に午前7時、そろそろ帰りの事を気にしなければいけない時間帯。
ほんの少しだがジグパラ40gより飛距離が稼げてフォールスピードが早くなるムーチョルチア45gへ変更しメタルジグでの最後のアプローチを開始。
飛距離を稼ぎつつ手返しよくフォール&リトリーブでレンジを刻んで行くとフルキャスト着低後の巻き上げ中に「ゴンッ」と体当たりしたような勢いのあるミスバイト。
一瞬シオか!?と思いイレギュラーにジャークを入れながら誘い上げてフォールを入れると「ゴンゴンゴンゴンッ」と引ったくるようなバイトで今度こそヒット。
重量感もスピードも大したことない為大型のオオモンでもシオでもないと若干油断してポンピングしながら寄せていると急にグンッと重さが増しもしかしてエビってしまったか!?とゆっくりと寄せてくるとまさかのまさか!
このサイズのオオモンハタのダブルヒットは今まで経験がない。
さっきは悔しいラインブレイクをしてしまったがこれはこれでミラクルな釣果でテンションが上がる。
ビッグベイトでのバスゲームじゃあるまいしよくもまぁウマイこと針がかかったもの。
と言うかダブルヒットでテンションが上がっていてバラすまいと躊躇無く2m程の結構な高さから抜き上げたが40cmと37cmのオオモンハタ2匹の重さでも全然余裕で抜き上げられるこのHRFAGS99Hはやはり頼りになる。
50cmのオオモンは余裕だったが60cmでもまだまだいけるかもしれない。
とりあえず出血が酷くダメージの大きい40cmの方だけをキープして小さい方はリリース。
まだまだ出そうな感じはするものの時間もない為最後にフォローでヘビーウェイトのスイミングジグヘッド+シャッドテールを岩礁の起伏の上を通すようにアプローチ。
経験上意外と地磯の磯際や潮流がぶち当たっている岬にはメタルジグには食いきらなかったキジハタが着いている事がある為だが残念ながらこの日は反応無し。
タイムアップとなり後ろ髪を引かれつつ帰路に着きました。
それにしてもあのラインブレイクの正体が確認したかった。
またリベンジします。