志摩尾鷲熊野でアジ アオリ シーバスを追いかけて

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ウエダ スティンガーディープ SST-77H

今回のロッドインプレはサクラマスサツキマス、レインボー等のネイティブトラウトをやっている人なら知らない人は居ない名竿、ウエダのスティンガーディープ77H。

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今までも以前やっていたブログでサーフェイストゥイッチャーやトラウトスティンガー、スーパースティンガーのインプレ記事は書いていたのですがこのスティンガーディープも書こうとは思っていたもののついつい後回しになっていて書かず終いで新しいブログサービスに乗り換えてしまってました。

ウエダが解散してもう何年になるか思い出すのも苦労する程年月が経ってしまいましたがウエダが送り出したロッド群は今も尚最新のロッドと比べても遜色のない性能を持ち、むしろウエダのロッドだからこその魅力に囚われ未だにスティンガーシリーズを振り続けている人も多いのでは無いでしょうか?

そんなウエダのロッドの中でもサクラマスをメインターゲットに据え開発されたこのスティンガーディープSST-77Hは開発者の西村さんがシリーズ中最も多用したとされるロッドで発売当時の人気も凄まじく製造ロット数が多く無い関係でなかなか手には入らなかった人も多かったと言う名竿。
私もサクラマスを狙うならこのロッドしかない!と苦労して手にいれた思い入れのあるロッドです。

まずは懐かしのメーカー説明文を。

釣期が短く、絶対数も少ないサクラマス。そんなサクラマスを手にするためには、マイナス要因をどこまで少なくできるかが、カギを握ります。
「スティンガーディープ」は、まず魚を掛けたときのことを想定し、バラシの確率を極限まで減らすことを考えました。マテリアルには、極めて柔軟性の高い40t カーボン「TR-1000」にボロンをコンポジットしたものを採用。それを高密度プライすることで、余計な張りを抑え、その代わりに驚異的な粘りを実現。さらに、シャープさとトルクを両立させるため、芯金はスティンガーシリーズ中、最も細いものを作り上げました。これによって、バラシを格段に減らすことができるばかりでなく、ビックワンでもスピーディーにランディングすることが可能となったのです。また、希少な魚だけにヤリトリをとことん楽しんでもらいたいと考えています。UFMの真骨頂といえるベンディングカーブは、サクラマスを掛けた感動をよりいっそう高めてくれるでしょう。使用ルアーは、ディープダイバーやミディアムディープを想定。シャローゲームが注目される昨今ですが、まずはこれらのルアーをいかに使いこなせるかが釣果を左右するからです。抵抗の大きいルアーだけに、操作感と感度の悪さは命取り。スティンガーディープは最適なバランスと感度を誇っています。

SST-77H】 軽量コンパクト高バランス設計でハードなトゥイッチング、ジャーキングをこなします。太い流れでもディープダイビングミノーに対し意のままに操作し、生命感あふれるアクションを繰り出すことを可能とする、設計者西村雅裕が最も多用するモデル。

                                  ウエダHPより引用

SST-77H 
全長:7.7ft
ルアーウェイト:4~21g
ライン:5~10lb
ロッド重量:105 g
価格:69,090円

・・・うん、懐かしい。
購入当時何度読み返したことかw
と言うか他のスティンガーシリーズもそうでしたが・・・

これ、下手なインプレなんて必要なくね??w

もうメーカー説明文が全てを物語っていますよ。。

このままインプレ記事じゃなく紹介記事で終わらせてしまおうかと思えてしまいますがそれでは記事にした意味がないのでお粗末ながら私なりの使用感を。

メーカー説明文にもあるようにこのロッドのメインターゲットはサクラマス
それも広大で水量の豊富な河川の河口から中流域でのサクラマスをその名の通り昔から定番のディープミノーやスプーンで狙う為に作られたロッドでその使用されるフィールドと使用するルアーのウェイトの割りに軽く細身に仕上げられたブランクからは想像できない程パワフルな仕上がりになっている。

適応ルアーウェイトはカタログ上4~21gとなっていますが気持ちよく使用出来る重さはスプーンは形状にもよりますがツインクルスプーンならサクラマススペシャルの13g、チヌークなら14g等がキャスト、引き抵抗共に快適さが保たれる限界。
ディープミノーならシュガー2/3ディープSG 92Fやリッジディープ90ss等の12g前後までのサイズ、最近流行りのヘビーシンキングミノーならリュウキ80s、トリコロール流芯70HW等13gまでがベストと言った所。
後は70㎜のレンジバイブや13g前後の鉄板バイブ。

勿論これら以上のウェイトのルアーも使えないことはないですがせっかくのロッドのテーパーデザインを生かすにはどうだろうと言った感じですね。
それは5g前後のシャローミノー等の軽いルアーにも言える事で軽く引き抵抗の小さすぎるルアーもあまり適さない。

やはりロッドの性能を生かすにはティップが入りはじめる7g前後のディープダイバーから引き抵抗をベリーで受け止められる14gまでのスプーン等がベストかなと。

軽いFミノーのトゥイッチよりもディープミノーのジャークの方がしやすいと言えばわかりやすいと思いますがそんなテーパーデザインで基本は巻きのリトリーブメインのロッドです。
ディープミノー用に開発されているので当たり前と言えば当たり前ですがw

ですがシンキングミノーや小型のヘビーシンキングミノーのトゥイッチングメソッドにはよりブランクの張り強くファーストテーパー寄りのサーフェイストゥイッチャーに劣るもののディープダイバーやスプーン等のオーソドックスな巻き物の釣りに高い適応性があり尚且つ若干張りが物足りないがトゥイッチやジャークもこなせるロッドにも仕上がっていてサクラマスサツキマス、レインボー等の中、大型トラウトを狙うのに1本持っていくとなるとこのロッドを選びます。

サクラマスサツキマスをやっている方ならわかると思いますがひとえにそれらの遡上魚を川で狙うと言っても広大で緩やかな流れで水深もある河口、太く押しの強い流れの下流域やガンガン瀬と淵が連なる中流域などエリアは様々、その日の状況や時間によって入る場所を変える事もしばしばで場合によっては一本のタックルで広大な河川を長距離釣り下る事も。
そんな複数のタックルを持ち込みにくいシュチュエーションでは様々な釣りに対応できるロッドが求められる。
ディープミノー用に仕上げられたスティンガーディープではあるが太い流れの中でもしっかりとミノーにアクションを加えられる様に作られた適度な張りと追従性は高水準に様々なメソッドをこなしてくれ数あるトラウトロッドの中でもその一本になり得るロッドだと思う。

私も現在は河川下流部での釣行が増えた事もありますがサーフェイストゥイッチャーSTS-72Siよりもこのスティンガーディープの方が扱えるルアーの幅が広い為出番が多く何より魚を掛けた後の柔軟に追随し綺麗に円を描くブランクはバラシが少なく一番多くのサツキマスを獲っているロッドになっていますから。
ただ最近は折れたらもう状態が良い竿は手に入らない可能性もあり使うのが勿体無くなってしまってシーバスやヒラスズキが混ざるような熊野川下流域では重量があり操作性が劣るものの厚く巻かれたブランクでラフな取り扱いでも安心感のあるトラウティンスピンインターボロンに出番を譲ってしまってますが・・・

これからサクラマスサツキマス等の中、大型ネイティブトラウトを狙おうと言う方にも最新のロッドと比較しても間違いなくお勧め出来るロッド。
他社の張りの強いだけのロッドでバラシが多いと言う人にも是非使ってみてほしいロッドですね。

ただやはりメーカー解散で絶番と言うのがネックですね。
ウエダ解散後西村氏が立ち上げたM&Nコーポレーションからスティンガーディープに代わるロッドを出してくれないか期待する所ですがどうでしょう。