2020年満を持して発売されたヤマガブランクスのライトゲームロッド、ブルーカレントの三代目モデルになるブルーカレントⅢの使用感を少しご紹介。
ブルーカレントシリーズのスタンダードモデルであるブルカレノーマルシリーズ。
自分もブルカレ72cⅡ、ブルカレ68Ⅱを使用していたので新作のブルカレⅢはかなり気になっていました。
しかし自分は18コルトチタンソリッドを購入予定でおいそれと手が出せない・・・。
そんな中、釣友の1人がブルーカレントⅢ510を購入。
これは使わせてもらわない手はないと安さに惹かれて試しに購入したコルトUX572ULを持ってお試しアジング釣行へ行き感触を確かめて来ました。
ブルーカレントⅢ510
●スペック
●レングス:1775mm
●ウェイト:56g
●セクション:2pcs
●ルアー:MAX4.5g(JH0.3~4.5g)
●ライン:PE 0.06~0.3 / NY・FC1~3lb
●カーボン:91.5%
●仕舞寸法:915mm
●ジョイント:逆並継
●ガイド:SiC-SステンフレームKガイド(Fuji)仕様
●リールシート:VSS16(Fuji)
●ターゲット:アジ・メバル・各種トラウト
●ルアー:ジグヘッド・小型プラグ
●フィールド:港湾
前モデル、ブルカレ510とのスペック上での主な違いは。
ルアーウェイト表記MAX3.0gから4.5gへ。
自重の3gの軽量化。59g→56g
ステンKガイドのSicリングが薄く軽量なSic-sリングへ。
リールシートがIPS16からTZ/NANOと同様のVSS16へ。
外観の違いとしてはⅡではほぼ真っ黒のシンプルなカラーリングだったのがブルーカレントの名前の通り深いブルーのカラーリングに変わっている所が何よりも大きい。
(個人的にはⅡのデザインの方が好きですが・・。)
では目に見えないブランクス、使用感はと言うと・・・。
アクション、テーパー
ブルカレらしいレギュラーファスト~レギュラーテーパーで相変わらず負荷に応じてキレイに曲がり込む。
ルアーMAX表記からもわかる通り一般的にULと呼ばれるアクション、パワー感。
基本的にアクション、テーパー共に前シリーズを踏襲。
だが前作よりも張り、反発力が強い印象。(68Ⅱ比)
レングスモデルの違いがあるとは思うがベリーからバットが思いの外張りがある感触で操作感がシャープになりキャストでのシューティング性能は勿論フッキング時もベリーがのされすぎない為、楽に決める事が出来る。
操作性、感度
ジグ単0.6、1.0gを使用した感じでは当然だが操作感がわかりやすいのは1.0g。
感触的に自分の持っているブルカレ62TZ/NANO同様1.3gが一番使いやすそう。
感度は高弾性なチューブラーやソリッドよりは鈍い感触だが吸い込み系は勿論しっかりと食い上げのテンション抜けの違和感も感知出来て必要十分。
チューブラーな上に特別高弾性なブランクスでもなく1g以下のジグ単の負荷を感じ取り微妙な操作をするような釣りに特化していないので仕方ない所。
だがシャローエリアや表層付近のベイトフィッシュを追いかけているようなシュチュエーションでのリトリーブの横の釣りではこの反発力の強すぎないティップとほんの少し張りが強くなったベリーは最高に使いやすそう。
正直62TZ/NANOより好みな使用感。
キャスティング、飛距離
軽い力でしっかりと曲がる為キャストの楽さは健在。
68Ⅱよりレギュラーファスト気味なテーパーのお陰か62TZNANOに近い感触で明暗のピンへのキャスト精度は上がっている感じ。
グリップは長くも短くも無くでシルグル、エンドに手をそえてのダブルハンド共に可能。
ランディング、抜き上げ
魚を掛けてからのやり取りは魚の引きに対してピッタリと追従してキレイ曲がり込むブランクスのお陰で安心感が抜群。
丸々太った尺サイズの黄アジでもドラグを無闇に弛めてなければテトラ際に潜られる事無くランディング可能。
無理やり抜き上げる為にドラグが出ないセッティングでもバラす事無くランディング可能。
ソリッドでは気になる水面から3m以上の高所での抜き上げも躊躇無く可能。
(ブランクスへのダメージは別として。)
釣友も尺前後のアジをバンバン抜いていました。
総括
ブランクスの設計が第3段階へ入ったとヤマガブランクスさん自身もおっしゃっている通り今までのブルカレシリーズとは一味違うロッドに仕上がっています。
このブルカレⅢ510はマルチライトゲームロッドとしての性能を保ちながらもよりジグ単でのアジングに適したアクション、テーパーに仕上げてきており好感触。
ブルカレ68Ⅱでシャープ感が物足りない感じがあった自分にはかなり魅力的なモデルチェンジに感じました。