志摩尾鷲熊野でアジ アオリ シーバスを追いかけて

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コモモ85SFカウンター

言わずと知れたシーバスルアーメーカー(他魚種もありますが敢えて)imaのサブサーフェイスリップレスミノーシリーズkomomoの末弟、komomoSF85のカウンターモデルkomomo85SFcounterのインプレです。

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まずはスペック詳細

komomo 85SF counter
[全長]85mm [重量]8g
[タイプ]汽水:サスペンド/海水:スローフローティング/淡水:スローシンキング
[レンジ]5〜40cm
[アクション]ローリング+ウォブリング
[フック]#8
[リング]#3
[価格]1,850円 (税抜)
[誕生日]2016/3/10
[推奨エリア]
干潟港湾河川

数あるシーバスルアーの中でも最も多く頭に同名を謳いシリーズ展開をしているルアー。
(ミノーでは他にはショアラインシャイナー位か?)

素人が店頭で見るとぱっと見同じようなデザインで色んなサイズとタイプがラインナップされいてどう違うの!?サイズが違うだけ!?と迷ってしまう人が多いと思いますが・・・このルアー、名前は共通してコモモと銘打っていますが実際の性質はかなり違うモノもありただのサイズ展開だと思って買うと痛い目を見ることがあるので注意が必用です。

大きく分けるとコモモシリーズには

コモモSF-125(現行)系列
    コモモSF-125、SF-145、SF-110、SF-85
    (各サイズに更にcounterモデルが存在)
コモモスリム系列
    コモモSF-130スリム、コモモSF-95スリム
コモモSF-90系列
    コモモSF-90
    (counterモデルが存在)

(他にもメーカーHPから消えている期間限定で発売されていたHDやsuspendモデルがあるが割愛)

と言う3種類の系列が存在。

今回インプレするコモモ85SFカウンターは元祖オリジナルモデル、コモモSF125(旧型)の流れを受け継ぐコモモシリーズの基本となる系列のモデルでコモモSF85のカウンターバージョン。

※counter(カウンター)モデルとはオリジナルモデルより1、2g程内造ウェイトを追加しスローフローティングからスローシンキングの間に浮力を調整することによってアクションを抑えフローティングの通常モデルではアクションが強くなりすぎる流れの強い河川や潜行レンジが足らず攻めきれなかった一段階下のレンジを攻略出来るようチューンされたバージョンの事で通常モデルとローテーションし使用することでサブサーフェイスから干潟や河川では深めの80㎝程度のミドルレンジまで幅広くカバー出来るようになっている。

と、通常モデルでは泳ぎが強くなり過ぎる流れの効いた河川等のエリアや少しレンジを下げたい時に有効なカウンターモデルですがこの85SFカウンターには他のカウンターモデルとは違う所が。

それはサスペンドと言う事。

アイマHPで触れられている様に河川汽水域での使用をメインに据えられてのサスペンド仕様だと思いますがこれが私が通うフィールド(下流から河口にかけて堰の無い浅い水質ドクリアの中、小規模河川)にドンピシャでマッチする!

バスをやっていた人ならわかると思いますがサスペンド仕様と言っても水温や汽水域の塩分濃度によってスローフローティングになってしまったりスローシンキングになってしまったりとキレイに水中でステイさせようとしたら板オモリによる調整が必須。

私も河川汽水域でドリフトや流しの釣りをする時はオネスティやコモモSF85、スーサンと言ったフローティングやスローシンキングの既製品をサスペンドチューンに改造して使用していた訳ですがこのコモモSFカウンターが出てからはほぼ無改造で自分の通う河川で使えると言うことでチューンが必要な他のルアーの出番が減って殆どこれがあればカバーできると言う状況になっていて安売りの際には補充を欠かせないルアーになってます。

使い方、使い所

これは先程述べた様に流れのある河川特に汽水域での使用を想定して作られていると思われます。
メーカーHPでは干潟や港湾も推奨エリアに挙げられていますがマイクロベイトパターンでルアーサイズを落としたい又はレンジ、波動、アクションを落としたい時には勿論有効とは言えせっかくのサスペンド仕様を生かすにはどうかな?と言うところ。
特に広大な干潟や河口では一口サイズのルアーサイズ、大人しい波動のアクション、何より広大なエリアに見合う飛距離とは言えずこのルアーじゃないと!と言うルアーでは無いかと。
やはりこのサスペンド仕様を生かすなら流れの効いた河川の汽水域でのドリフトやステイによる流しの釣りがベスト。

飛距離

85㎜ボディに8gのウェイトと言う設計の割には重心移動を搭載しているのを鑑みても飛距離が出るほう。
ノーマルのコモモSF85に+1gの重量増加と言うチューン範囲内の増加だが追加されたウェイトボールの位置の相乗効果により、より安定した飛行姿勢が獲られており後一伸びの飛距離と着水後の立ち上り
も良くなっている。
細身で同サイズの汽水サスペンド仕様のルアーが他にあまり無く比較しにくいがサイズもウェイトも上の割に飛ばないエリア10は勿論の事、95㎜9gのオネスティ95sと比較しても同等の飛距離が出せる。
(PE0.6号又は0.8号使用)
結論9㎝前後までの細身のミノーの中では不満の出る飛距離ではないと思います。
念の為分かりきった事ですが同サイズのシンペンやファット系ミノー(ショアラインシャイナーZバーティス97等)と比べると当たり前ですが飛びません。

アクション

ローリング+ウォブリングとありますが私の使い方(殆どラインスラッグを回収するだけの用なドリフトや流しの釣り)ではよく動かしてローリング止まり。よく言われるUの字やしの字のターン時やアップでは水流の影響で若干ウォブリングも入りますが基本はスロースピード時の身もだえる様な大人しいローリングアクション。
最近シーバスシーンで多く発売されているステディリトリーブでもわざと千鳥アクションを発生しオートに魚にスイッチを入れられる系統のルアーとは違う昔ながら?のフリーズ(i字)アクションとローリングやウォブリング等のアクションのON/OFFでスイッチを入れるタイプ。
私の使い方ではただ巻きで適度に千鳥る様に作られている千鳥系がオートマとするとこのコモモSF85カウンターやエリア10、オネスティ等はマニュアル。
水流や潮流を把握した上で喰わせのアクションを喰わせたい所でリトリーブスピードを調整し引き出すタイプ。
かと言ってただ巻きで使えないのか?となるとそうではなくコモモSF125シリーズのアクションを引き継いでいるカウンターモデルの為ステディからファストリトリーブでもローリングにウォブリングアクションが加わるものの派手になりすぎずしっかりと泳ぎきってくるので初心者でも十分に使える懐の広いルアーに仕上がっている。

まとめ

9㎝クラスまでのローリング主体のリップレスミノーの中でも希有なサスペンド仕様で流れの効いた河川域でのタフな偏食パターン(流されるエビやマイクロベイト)をほぼノーテンションの自然流下の釣りで攻略出来る数少ないルアー。
一般的なU字メソッドや流れの弛いエリアでのステディ~スローリトリーブでもコモモ125カウンター系列のゆらめきローリングアクションで弱々しいベイトを演出し派手なアクションや大きいルアーに反応しなくなったシーバスに口を使わせる事が可能。
大場所では飛距離、アクションの関係で効率良く魚を寄せて食わせられるパイロットルアーにはなり得ないもののシンペン以上に一定層をスローリトリーブでき、魚の居場所を把握した上でのピンポイント狙いの近距離戦ではサイズ、アクションが相まってタフな状況でも有効。

悪い点はサイズ感とその弱々しい食わせアクションからシーバスのサイズが選べない(大型よりもセイゴを先に釣ってしまう)
と言った所位でしょうか。
大場所では飛距離が足りないと言っても同種同クラスの中では飛ぶ方ですし細身の水平姿勢でスローにリトリーブ出来かつ弱々しいローリングアクションが出せるミノーと言う性格上これ以上ウェイトを積むことも出来ないでしょうしそもそも飛距離優先のルアーでは無いのでマイナス要素にもなりませんしね。

後挙げるとしたらコスパですかね・・・
スイムレンジ上そうそうボトムの根掛かりでのロストは少ないルアーですがそれでも橋脚や河川の流木等破損、ロストする場面は少なからず有り価格も気になるところ。
安売りの時には1400円前後の時がありますが通常は1700円前後とアイマのルアーだけにお高目。。
釣行エリアが湾奥や地方の中、小規模クリア河川と言う方は安売りされているのを見つけたら買っておいて損は無いかも知れません。

まぁぶっちゃけ射出成形に携わる人間的にはアイマのサスケやコモモは鱗がないツルツルのボディからして明らかにリアルで複雑なデザインのルアーよりも金型に金がかかってないだろうに価格は高め設定でもう少し安く売ってくれないかと思うところはありますがw
共通金型を使用した展開もしているわけだしそもそもロングセラーだけに十分償却出来ているだろうし。
まぁそれでもしっかりと詰められたアクションで作られたコモモ125系列とサスケシリーズは買ってしまう訳ですがw
見た目のリアルさなんて人間を釣る為の要素であって魚にとってはあまり意味の無い事でコモモにしろサスケにしろ誰もが認める釣れる一級ルアーですからね。