志摩尾鷲熊野でアジ アオリ シーバスを追いかけて

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紀伊長島 尺アジ 黄アジ 青物 釣行

今回の釣行記は2019年1 1月末のアジング、青物釣行。

やはり毎年この時期になると一度は尺アジ、ギガアジを狙いに行きたくなる訳ですがなかなか時間が取れず11月末と言うタイミングになってしまいました。

例年なら少し遅いタイミングですが今年の海水温や青物の感じからいけるか?と若干の期待を持ちつつの釣行。

今回は釣行エリアである紀東方向に23時到着と短いながらナイトゲームが出来る時間帯に来ることが出来たのでナイトアジングで尺アジやギガアジサイズが期待できるポイントをランガンしつつ朝マズメに腰を据えて狙うポイントを選定と言う予定でガッツリアジングをやろうと言う魂胆。

まずは下見がてらのランガンと言うことで紀伊長島漁港。
相変わらず小アジの回遊はあってアジンガーの姿も。
分かりやすいポイントでサイズは小型が中心だが日とタイミングによっては30~40cmのアジの回遊も狙える場所でもあるが時合いが一瞬。
しかも以前釣っているのはナイトゲームでの釣果だったので今回はパス。
堤防周りはここ数年事故も多く少し気がひけるので寄らずに車で少し走り違うポイントへ。

平日は基本的に竿抜けポイントで余りアジンガーとバッティングしない小場所。
一見照明も効いてなさそうで見落とされがちな場所なのだが気づく人は気づくようで県外ナンバーのアジンガーが一人。
ガチで尺以上を狙いに来ている様子で余り邪魔をするのも悪いのでここも軽く下見してパス。

再び車を走らせ今度こそは本当の竿抜けポイント。
バッティングしたことは今まで二回だけ、しかも地元の人のみと言うお気に入りのポイント。

今時期海の荒れ具合とタイミングによっては尺アジやカマス、アオリだけでなくナイトヒラスズキも狙えると言うことで一度は足を運ぶ場所なのだが場所的に北西風が強いのは当然としても今回は強すぎで外海の荒れ具合に反して波が弱くヒラスズキはお留守の様子。

ベイトのトウゴロウイワシは相変わらず海面を覆い尽くす程入っているので時合いや回遊を待ったらヒラスズキやシーバスは出る可能性があるが今回のメインターゲットはアジ。
フロートで広範囲にサーチを入れアジの有無を確認すると数投で「コッ」と手の平サイズが。
何匹か釣るものの同じ小さいサイズで移動。

次のポイントはアオリで有名な漁港近くの岩場。
ここも漁港側と違い基本的に人とバッティングしないポイントで今回も狙い通り先行者の姿は無し。

一通り水面をチェックしているとうっすらと外灯の灯りが効いている辺りでバシャッバシャッとライズが散発しているのを発見。
シラスサイズのベイトが引き波を立てて泳いでいるのも確認出来たので少し時間をかけてチェックする。

フロートのセッティングで明暗を長く通せるようにロングキャストしてアプローチすると幸先良く1投目からアジの反応が。
「コココッ」と勢い良く半分引ったくるようにバイトしチリチリとドラグを出しながらギューーーンと気持ち良くロッドを曲げ込む引きを見せて上がってきたのはなかなかの良型のアジ。

黄アジ 尾鷲

全然尺はいかないが25cm前後の黄アジと言うことで太く体高があり満足感のある一匹。
相変わらず油がノリノリで黒アジのようにつかみたくない程。
この地方の尺や40cmオーバーのアジの中にはノドグロと呼ばれる大型の黒アジだけでなく黄アジも狙えると言うのが良いところ。
流行りのオフショアのナイトアジングで釣れる黒アジ系のギガアジと違って黄アジの40オーバーとなると本当に場所は限られますが。

ミスフッキングとバラシもあるもののワンキャストワンヒット状態が続き20分程で同じサイズを10匹ほど追加。
サイズが伸びないのと手返しが悪いのでフロートからジグ単へ変更。
軽くレンジを入れる為に1gからスタートするも釣れてくるサイズは相変わらず。
更に1.3gに重くし25cm前後の群れの下を探るがこれも不発。
時折サイズアップか?と言った引きを見せる魚がかかるが上がってくるのはほとんど変わらず26cm程。

リリース不可の針がかりのアジとましなサイズをキープしつつワームのサイズをあげたりと試行錯誤しながらそんなことを繰り返しているうちに気づいたら氷塩水を張ったソフトクーラーが一杯に。

アジング 尾鷲

これ以上釣っても食べきれないし正直捌くのがしんどいので一時中断。
休憩をはさみ尺以上の回遊を待ちつつ時折キャストを繰り返すがサイズアップは叶わずこの時点で深夜2時半。
仮眠の時間を考えてもギリギリの為見きりをつける事に。

朝マズメの回遊をどこで狙うべきかそれとも釣りすぎたアジの事もあるので朝マズメのアジ自体やめておくべきか・・と悩みつつ食事をとっていると不眠がたたり急激な眠気に襲われギブアップ。
半分投げやりに夜明け前朝マズメの一瞬はこの場所で狙う事にして泥のように仮眠。

寝ぼけながらもけたたましいアラーム音で何とか目を覚ましもうやめて寝てしまおうかと言う迷いを振り切って今度はメタルジグをセットしたタックルを持ちまだ薄暗いアジが爆釣したポイントへ立つ。

先程までとは違いあれほど盛んに出ていたライズは鳴りを潜めて水面は沈黙を取り戻していた。
相当規模の大きな群れだったので予想外といえば予想外だが群れの入れ替わりの時には往々にしてある事だしここでの尺以上のサイズのアジの群れは一瞬で現れて消えるので想定内と思い込みその時を待つ。

うっすらと空が明るくなり始め水面が空の色を写し出した頃沖に見えるイカダの辺りでポツポツとライズが見えはじめ時合いの到来。
そのまま手前にライズが流れて来たらもらったも同然!と期待しながらメタルジグでキャストを繰り返すが思惑に反してライズは反対方向へ・・・。

しばらくキャストを繰り返しながら見守るが残念ながら手前に寄る事なく沖合いのイカダの方へ消えていき終了。

ライズ、ナブラ打ちではこれも良くある事だが見事に期待を裏切られ撃沈。
まだ薄暗い時間帯だけに再び群れが回ってくる可能性はあるしカマスやマダイが食ってくる可能性もある場所なので粘るか迷うが夜のうちに釣った黄アジも大量にある事だし見切りをつけ移動する事に。

夜のうちにいいアジが釣れたら密かに狙おうと思っていたターゲットもこの時間帯ならまだ間に合う可能性があると言うことで急いで車を走らせ到着したのは程近い外洋に面した砂利浜。

海の荒れ具合によってはヒラスズキ、荒れてなくとも青物やヒラメが期待できるポイント。
当然今の時期はツバス、ハマチ、ワラサがほとんどだがシオの50cm程のサイズも可能性があると言うことで密かに狙っていた。

到着すると曇りと言うこともありまだまだ辺りは暗くナブラが出る雰囲気がある。
急いでラテオR100Mを手に取り砂利浜に降りていくとタイミング良くナブラ発生。
ベイトの量がそれほどいなくて追いかけている魚のサイズがある程度大きく群れが小さい時に良くある一瞬で現れて一瞬で通りすぎるボイル。

ベイトが大量に溜まっていたり補食している魚の群れが大きい場合はボイル、ナブラがゆっくりととどまる為イージーなのだが狙い打つのが難しいタイプ。
経験上むやみにキャストせずにナブラの過ぎ去った進行方向から次に発生する場所を予測して発生した瞬間を狙い打つのがベスト。

正直どうかと思いながらもルアーチェンジしている間にナブラが出るのが嫌なので誘い出しのつもりでつけていたビックバッカーライザーのまま待ち構えていると運良く予想通りの場所付近で単発ボイル発生!
この単発ボイルがきっかけになってナブラが起きるパターンが多い。
延長線上にキャストしリトリーブを開始するとこれまたタイミング良く進行方向でナブラ発生。
一瞬のボイルの中を同じ進行方向で水面をビッグバッカーライザーが逃げ惑うようにドッグウォークを繰り出していると「ガバッ!」と水中に引きずり込まれヒット!。

予想外に重いランを受け止めながらしっかりとフッキングを決めてファイト開始。
七里ヶ浜程ではないにしろここも急深のサーフで波打ち際から一気に深くなりひとつひとつの波が太くその影響も上乗せされて魚が重い。

ラテオR100Mでは今までで一番大きいサイズは確実。
ロッドの性能を見極める相手としては申し分無い。
リフティングパワーを試すようにポンピングを繰り返しながら寄せてくる。

流石に波打ち際の引き波に乗られて走られるとPEが1号と言う事もありフルドラグで限界まで曲げるのは気がひけるがそれでもチリチリと軽く糸が出る程度までは絞り込みロッドのパワーを試す。

余裕で伊勢湾の45cm程度のツバス、ハマチの走りをテトラ際で無理やり止めれていたラテオR100Mではあるが外洋に面した波の力の強いサーフや磯際ではバットまでフルベント。
かと言って力負けして伸されると言う感じでは無く硬いと言うより太いと言う感覚のしっかりとした中弾性のブランクスは相当復元力がある様で波打ち側の負荷に柔軟に対応し曲がりいなしていく。

アカハタやハマチサイズの魚相手では前モデルよりただ強くなったロッドのパワーとメリハリある弾性の硬さが目についていただけだったのだがやはり本質的には前モデル同様曲げて獲るロッドなのだなと言う印象。
その限界値や粘りがナノアロイを適用したカーボンカーバイトシートの効果もあって向上していると言う事か・・。
この100Mは前作に同じレングスパワーはなかったが他のレングスパワーは前モデルより軽量化されていながらしっかりとしたブランクスになっていると言うのが頷ける。

そんなことを考えながら一際大きな波が来るのを見計らって魚の顔をこちらに誘導し一気に波に乗せてずり上げランディング。
波が引いた砂利浜に取り残され暴れる魚の尻尾を掴んで捕獲成功。

ビックバッカーライザー 青物

シオではなかったもののいいサイズのハマチ、ワラササイズ。
贅沢を言えば80cmを越えるようなメジロサイズが欲しい所だが熊野方面と違いこのエリアでは十分な一匹。

本格的に使うのは初となるビックバッカーライザーでトップに出せたのも満足感がある。
このビックバッカーライザーやはりリーリングするだけでアクションしてくれるトップウォータープラグと言うのは楽でいい。
一つ気になるのはやはり重い金属のリップの影響か飛行姿勢が安定に欠け飛距離にムラが出やすい所か。
使用しているpeが1号と言うのがあるのかもしれないがキャスティングにコツが必要なところがあって慣れが必要。
太いPEのほうが姿勢が安定するかもしれない。

見事に横食いされて口の中のと頬にガッチリとフッキングしていた為時間が惜しく音速スナップを外しフラペンブルーランナー85sへルアーチェンジ。
まだ出るであろうナブラを迎え撃つ為魚は放置し海面を注視する。
もう終わったのか??と堪えきれずにナブラが向かっていた進行方向へ移動しながらキャストするとギリギリキャスト範囲で小規模なナブラ発生。
あれ?さっきよりボイルの大きさが小さい?と思いながらもすかさず走り寄りながらキャスト。
ナブラがおさまった瞬間だったので出ないか・・・と思いながらもリーリングしていると「グンッ」と重みが乗り食ってきた。
今度もいいサイズか?と期待しながらフッキングするが予想に反して軽い。
先程のサイズの重みを予想して寄せに入っていたので拍子抜けなほど一瞬でずりあげてしまったのはギリギリ40cmジャストのツバスサイズ。

フラペンブルーランナー 尾鷲 ツバス

食ってくれたのはありがたいがお前じゃないんだよとフックを外し再びナブラを探すがなかなか出ない。
もしかして終わりか?と一発目の良型のナブラが出た離岸流の効いている辺りに戻ると小規模ながら再びナブラ発生。

ここからはイタチゴッコが始まるのみでなかなかアジャストさせれず不発。
追加出来ずにいるうちに時合いが過ぎナブラの感覚が延びていく。
その代わりと言ってか時折波打ち際の岩礁あたりで単発ヒラの単発ボイルがあったりメッキと思われる小さなナブラが現れはじめた。
青物のナブラを打つのを諦めヒラのボイルが出た場所にタイミングを見計らってキャストするがそう簡単には食ってくれないようでマイクロベイトを意識してクリア系のローリングベイトやミノー出るアプローチするが一向に反応が無い。

放置している魚が限界になる前に締める為一時中断し絞めて血抜きしクーラーへ。
そんな事をしている間にヒラらしきボイルも見られなくなり時折思い出したように出るツバス程度の小さなナブラのみに。

せっかくなのでもう少し粘るかとナブラも打ててヒラメも狙うことが出来るショアラインシャイナーZバーティスにルアーチェンジ。
急深のブレイクに沿うようにトレースしてくる。
大きな離岸流を中心にショアラインに沿って落ち込んでいるブレイクを斜めにキャストして探ってくるがかかってくるのはベイトのみ。

カイワリ

カイワリの幼魚かヒラアジ系の幼魚か?と言う判別のつかない魚。
でもこの魚がベイトならミノーより鉄板かバイブか?と飛距離もでて小粒のアイマシュナイダー28gへチェンジ。
再び離岸流とブレイクを中心に探りながら砂利浜を歩く。

小一時間程砂利浜を移動しながら離岸流を打つが一向にヒラメからの反応は無くナブラも発生しない。

帰りのこともあるし少し早いがそろそろ潮時か・・と9時過ぎにストップフィッシング。

アイマ シュナイダー

仮眠をとりつつゆっくりと家に帰り黄アジのサイズをはかると一番大きいので26cmちょっと。

アジング 紀伊長島

結局いつの間にか24cmから26cmが45匹持ち帰っていた。
恐らくリリース、バラシを入れると倍は釣っていたかも。
サイズこそ出せなかったもののやはりここの瀬着きの黄アジは内臓も油だらけで最高。

黄金アジ 美味しい

アジング 尾鷲

ワラサは67cmと70cmに届かないながらも食べやすいサイズ。
残念ながら肥ってなく油は乗っていないが時期的にまだまだでこれからに期待。
年末は熊野で脂の乗ったメジロ、ブリ狙いに行きたいですね。