志摩尾鷲熊野でアジ アオリ シーバスを追いかけて

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ブルーカレント72cⅡインプレ ジグ単やキャロでの使用感を68Ⅱと74Ⅱと比較

先日の釣行で久々にギガアジ狙いにヤマガブランクスブルーカレント72/cⅡを持ち出し使ってきたので今更ながらインプレッションでも。

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まずはスペックから

ヤマガブランクス ブルーカレント72cⅡ

全長:7.2ft/2194mm
重量:78g
Lure:Plug2~8g/Sinker1.8g~12g
Line:PE0.3~0.6
逆並継:2Pcs
FUJI sicリング仕様ステンレス製Kガイド

高い汎用度で多彩なターゲットを狙うための操作性重視のパワーモデル。
シンカーを使用したアジ・メバルの大物狙いから、ボトムからトップまでのチニングにも対応し、幅広くソルトゲームを楽しめるロッドです。強めのミディアムクラスのロッドながら、ボトムを詳細に感じ取れる高感度さとプラグを軽快に水に絡める操作性を持つ繊細なティップを搭載しています。

と、このロッドはまさしくメーカーの説明通り。
ライトゲームロッドカテゴリーでのMクラスのロッドパワー(バッドパワー)を持ちながらも繊細なティップに仕上げられているファーストテーパーの為1.5g前後のジグヘッドでのジグ単から10g前後までのキャロやメタルジグ、7g前後のプラグまで幅広いルアー、リグウェイトをカバーするまさに多魚種対応のライトゲームバーサタイルロッドになってます。

私はアジに限定して使うならば使用用途は

・水深のある潮流の強いエリアでのジグ単用。
・水深のあるエリアでのキャロライナリグ用。
・表層~中層狙いで遠投時にフロートリグ用。
・昼間やマズメ時のメタルジグやスプーン用。
・サーフやゴロタや河口の浅場プラッギン用。
・ボートアジングでのギガ、テラアジング用。

と言う感じでライトウェイトのジグ単以外に使用。

まぁ1g前後のジグ単でも使えないことはないからとりあえずまずは一本で何でもやりたい!と言う人でも選択肢の角にいれてもOKかと。

ただ現在のアジングシーン主流の1g前後のジグヘッドを使用してのオーソドックスなアジングをメインにゲームを組み立てるにはオーバーパワーでティップの繊細さが足らず0.5g前後のジグ単の操作性には不満を感じてしまいすぐに軽量ジグ単用のロッドが欲しくなると思うのでそういうゲームをしたい人にはオススメはしません。

そういう0.4~1.5gのジグ単をメインに使用したいけどエリアによってはキャロやマイクロメタルジグも使用したいと言う人にはブルーカレントでもこちらの2本を候補に。

ブルーカレント74Ⅱ

全長:7.4ft/2230mm
重量:74g
Lure:Jighead0.3~5g/Sinker1.8g~8g
Line:PE0.2~0.5 NY/FC1~4lb
逆並継:2Pcs
ガイド:富士sicリング仕様ステンレス製KRガイド

抜群のキャストフィール、柔軟でありながら鋭いフッキングも思いのまま!!
豆アジのバイトさえ確実にフッキングに持ち込める柔軟なティップを持ちながら、操作感はあくまでシャープさを追求しました。高いキャスト精度とリリースポイントの広さは、使い手を選びません。結果、アジングだけでなく、メバルゲームにもベストフィットする汎用性の高いロッドに仕上がりました。

メーカー説明の通り
72cⅡより長い7.4ftと言うレングスながらティップがより繊細に設計されていることによってテーパーデザインはミディアムファーストになっていて
ジグ単やメタルジグのリフト&フォールの縦方向の釣りのみならずジグ単のスイミングやフロートリグ、プラグ等の巻きの横方向の釣りへの適応力が高くまさに何処でも何でも一本で!と言うような人、もしくは一本しか持っていけないような状況で選ぶにはベスト。

ブルーカレント68Ⅱ

全長:6.8ft/2042mm
重量:68g
Lure:Jighead0.3~5g/Sinker1.8g~6g
Line:PE0.2~0.4 NY/FC1~3lb
逆並継:2Pcs
ガイド:富士sicリング仕様ステンレス製KRガイド

どんな小さなバイトも逃さない究極の高感度と軽快な操作感。新次元のベーシックモデルです。
軽量ジグヘッドのキャストフィールをアップさせ、シャープな振り抜けを実現。感度をアップさせながらも、アジの食い込みの強弱さえ感じ取れ、スムーズにフッキングに持ち込めるティップを搭載しました。アジングのオールラウンダーとしてオススメの1本です。

こちらは上記の74Ⅱよりレングス、パワー共にダウンさせより繊細なティップに設計。
さらに若干ファースト気味なテーパーデザインで短いレングスの分ロングリーダーを使用したフロートやキャロ等のリグへの適応性(キャスト等操作のしやすさ)を落としながらもその分ジグ単やマイクロメタルジグの操作性と感度に優れている。
ジグ単メインでキャロは使っても60㎝前後のショートリーダーと言った人向け。
この一本でアジングを済ませている釣友がいますが70㎝以上のロングリーダーを使いたい時は取り回しが不便そうだけどショートリーダーでのキャロは問題無く使っているし3~5g前後のメタルジグでギガアジのみならず25㎝前後の小型のハタや30㎝までの小型青物やメッキまで釣っているから68Ⅱでもパワー、テーパーデザイン共に問題なさそう。

アジングを一本のロッドでこなしたいと言う人はこの二本のどちらかがオススメです。

メーカーHPには真下に250gの静負荷をかけた状態のロッド別のベンディングカーブを再現した画像があるので参考に。
ヤマガのこういう分かりやすい比較画像を提供してくれる所は素晴らしい!

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出典:BlueCurrent | YAMAGA Blanks

※画像は負荷をかけた状態でのベンディングカーブであってルアー操作時の曲がり具合いではないので注意。操作時のテーパーデザインがそのまま出ている訳ではありません。

上の比較画像を見ても解るように
72/cⅡは本当に軽量ジグ単は滅多に使わない人向けですね。

使えないことはないけど快適ではない。

逆の言い方をすると快適ではないけど使える。

実際私は足場の高い堤防でランディングネットも届かないような所では1.2gのジグ単を0.3号PEと1号リーダーで使い尺前後までなら抜きあげで無理矢理ランディングするのに使ってますから。
軽量ジグ単で使うならそう言うニッチな用途向け(オススメ出来ない使い方ですが)でメインの軽量ジグ単ロッドは別に持っている人がバリエーションの1本としてと言うロッドです。

初心者やミドルレンジのアジングロッドへのステップアップに何でもこなせる1本を!と言う人はおとなしく68Ⅱか74Ⅱを買いましょう。

最後に釣友達が持っている74Ⅱ、68Ⅱを使わせてもらったことがあるので個人的な感覚ですが各ロッドの快適な使用感、使用用途をまとめると

ブルーカレント72/cⅡ

・狙いは豆アジじゃなく尺アジ以上。
・2g前後~のジグ単や10g前後のキャロ。
・横(巻き)の釣りより縦の釣り向け。
・ボートアジングでヘビーウェイトリグ。
・10gまでのメタルジグでデイアジングやマズメ
 時のボイル打ちギガアジ、テラアジ狙い。
・尺以上のアジでも抜けあげ可。
・トゥイッチ、ジャーク等のロッドアクションを
 使うメッキ、チヌ、タチウオ、カマス狙い。
・2.5号エギを使用した秋イカやヒイカ、アカイカ
 狙い。
・ライトテキサスやダウンショットで小型ロックフィッシュ(カサゴ、ソイ、小型ハタ)やバス狙い。
・60㎝程のシーバスでもバッドが粘り仕事をしてくれる。

ブルーカレント74Ⅱ

・豆アジからテラアジまで1本で狙える。
・0.7g~3gのジグ単、7gまでのキャロがメイン。
・ロングリーダーのリグも(70㎝~)使用可能。
・7gまでのメタルジグを使用可。
・縦方向(リフト&フォール)と横方向(リトリーブ)
 の釣り両用。(乗せ、掛け両用)
・フロートやプラグでメバルも狙える。
・釣りをするポイントに足場が高い所もある。
・強風時にティップを下げて風を避けやすい。
・尺程度のアジなら抜きあげ可。(釣友談)
・2号前後のエギでヒイカ等のマメイカを狙える。

ブルーカレント68Ⅱ

・豆アジのバイトも拾い掛けたい。
・0.5g~2g前後のジグ単を快適に使用したい。
・5gまでのライトキャロを使用。
・キャロやフロートはロングリーダーを使わない。
・5gまでのメタルジグを使用可。
・縦方向(リフト&フォール)横方向(リトリーブ)の
 釣り両用。(乗せ、掛け両用)
・ジグ単やプラグでリトリーブしてメバルも可。
・マイクロプラグのトゥイッチでのメッキゲーム。
・釣りをするポイントはそれほど足場が高くない。
・尺までのアジなら抜きあげ可。(釣友談)
・2号前後のエギでヒイカ等のマメイカを狙える。

とまぁこんな感じです。

ブルーカレントは他にも値段が跳ね上がるTZnanoシリーズがありますが近いレングスのモデルでも若干味付けが違う様で使った事が無いので何とも言えませんが財布に余裕のある方はそちらを選ばれるのも有りかと。
同レングスでもトルザイトリングとチタン製ガイドのおかげで更に軽量化が図られていますしナノアロイを適用したカーボンを採用しているので同じレングスやテーパーでも恐らく強度を保ちつつ薄く軽く仕上げれているはずなので。

ナノアロイやトルザイトリングの使用感はまた追々別の記事で書いてみようかと思います。